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●広島のコンクリート船(安浦漁港)2004/10/03
兵器ではないのですが、戦時でなくては実現しなかったであろうコンクリート船です。
これも、例の帝国陸海軍兵器一覧に記載のあったものです。防波堤として利用されている上にコンクリート製で通常の防波堤と色も同じであるため見つけにくいのですが、事前にホームページで写真を見ていたため、あまり混乱無く発見することができました。
解説は、以下の写真及び先のホームページを見ればわかることと思います。
コンクリート関係の本にも記載があるのですが、こうして現存していることは知りませんでした。
船としての形を残しているほか、防波堤にされるぐらいですから結構な大きさとなっています。
帝国陸海軍兵器一覧の解説にありますが、これだけの物になると実用程度とするには相当期間を必要とするので要望が発生する前に基礎開発程度は終えていないと実際には間に合わないと言うことがわかります。
本例は、行き当たりばったりの日本にしては資材欠乏を予見して用意周到に準備していた方と言えるのかもしれません。実際にはアメリカ相手にこんなのばかりを作っていたのでは勝てないでしょうけど。
コンクリートは強度、価格等の面から鉄、木材との代替がされやすい材料だそうですが船の場合は、その後の建造が無いようですし、メガフロートですら鋼製であるので無理があるのでしょう。
防波堤(コンクリート船)解説版

コンクリート船全景
写真中央が第二武智丸で右側が船首ですが、わかりにくいですね。

コンクリート船全景その2
近づくと第二武智丸が船の格好をしているのがわかります。第一武智丸と第二武智丸は船尾を合わせた形で設置されています。

第二武智丸船尾より船首に向かって
船尾部分は多数の柱や梁があります。この写真では上に向けてボルトがでています。上部は木製だったのでしょうか。
第二武智丸船尾部分
第二武智丸船尾部分中段
第二武智丸船首より船尾に向かって

第二武智丸船首部分
さすがに艦でなく船なので菊の御紋はないですね。
船首と水に浸かる部分は摩擦の減少のためか水の浸透防止のためか鉄で覆われています。
第二武智丸船首を海面に向けて撮影
ピンぼけでわかりにくいですが、緑色に見えるのが海面です。普通考えれば、船首を防波堤に埋め込んだ方が安定するものと思うのですがそれをせずに船首を独立して残す形にしています。武智丸を出来るだけ保存することを意図していると思えるのですが、接触面がなじまないなど別の理由があるのでしょうか。
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