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1.木炭車
世の中には消え去ってしまった物が色々あるのですが特にエネルギー関係でこの様な状況になったモノには何らかの理由がありそれが解決できれば再び脚光を浴びることもあるのではと言う期待と、現在次々に開発されている新エネルギーとこれらの旧エネルギーはどちらが本来効率がよいのかという疑問が浮かんできます。
そんなことから、旧エネルギーをひもといてみることは有意義なことではないかと思います。
さて、木炭車の仕組みですが、木炭車は小さなガス化精製機器を持っており可燃ガスとして主に一酸化炭素が取り出せ、更に水を滴らせると水素ガスも多く発生するそうで、これらのガスを作り出すため小型の加熱炉が入っているわけです。もっと身近な言い方をすると不完全燃焼の練炭火鉢みたいなものからガスを作り出していると言えます。木炭車では一酸化炭素を利用しているため気密性が悪いと練炭火鉢同様に中毒事故もあったようです。
次に、炉で出来た可燃ガスは粉塵が取り除かれ冷却し容積を減らされた後にエンジン(内燃機関)に送り込まれると言う課程となります。
書くと簡単ですが、色々なノウハウがあるようで山口の例のようにこの道何年で継続して製作された方の車など効率が上がっていると言うことがあるようです。
それでは、この可燃性ガスですが一酸化炭素と水素があるわけですからこれを使ってアルコールなどに出来ればガソリンに混ぜたりアルコール専用エンジンを使えるのではと考えてみます。
化学についてちょっと勉強してみるとありました。
CO + 2H2 → CH3OH
一酸化炭素 水素 (Zn触媒) メチルアルコール
メチルアルコールは木材の乾留から得られたので木精とも呼ばれ、一酸化炭素と水素ガスを亜鉛触媒を通して200気圧で400度に熱して工業的に純粋な製品が得られているそうです。
そんなわけで、この工業的製法にどの程度のコストがかかるかが問題でしょうが、私のような凡人頭では一度メチルアルコールに液化する方が木炭車を走らせるよりも効率的なように感じます。
更に、原料の炭について勉強してみると、石炭としての話ですが、粉末状にし重油および触媒を均一に混ぜて450度、300気圧で水素を作用させると石油状の物質が出来き、この方法が第二次大戦中ドイツで考えられ、当時この製品は人造石油と呼ばれたことがわかりました。結構、古くから石炭の液化が進められていたことがうかがわれます。
しかしながら、石炭の液化の手法としてこれらの手法として大きく用いられていない現状をみると何らかの問題があると考えられます。(どなたかご存じの方は教えて頂けるようお願いします。)
最後に、比較的簡単に炭となるの動植物や生ゴミ等は一般的にメタン発酵やアルコール発酵を考えるようですが、これがどの様な理由からかと言うことをこれから調べて行ければと思います。
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