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9.住んでみたい天井冷房の家2002/09/01作成

 冷房と言うと我々は冷たい風の出るエアコンしか知らないものですが、快適なはずのエアコンも使いすぎると不快な感じがします。
 夏に洞窟やトンネルの中に入ると“ひんやり”して心地よい感じがしたことを記憶しているかたも多いのではないでしょか。私は小さい頃に洞窟の中に家を作れば涼しいのにと思っていたほどです。
 当然、これに似たものに輻射型冷房である天井冷房があります。床暖房が電気カーペットを含め大面積の輻射式のものがそこそこ普及しているのに比べ天井冷房は結露や設備の大型化、量産化が進んでいないことなどからコストもかさんでしまうといったことがあるでしょう。
 私の様な転勤族ではそんな設備をいちいち転勤のために移すこともままならないこともあります。
 天井冷房はまだ極少数ですが行われている事例があるようですので私にとっての“夢のシステム”と言うことで紹介しておきたいと思います。
 数年前に読んだ本ですが「天井冷暖房のすすめ」(ちくまライブラリー)があります。 輻射型冷房の場合結露が問題になることはすぐに想像がつくところですが除湿機により調整することで殆ど防げてしまう旨が示されています。
 また、天井パネルは暖房にも利用でき床を輻射で暖め床からの輻射も利用できるとのことです。
 この本の著者 葉山成三(はやましげそう)氏はインターネットリンクに示してあるテーテンス事務所の社長です。
 インターネット上で探すとテーテンス事務所以外にもある様ですが殆ど例が無いようです。
 コストや施工性を考えると天井、床の両方パネルを設置するのは贅沢に過ぎると言うことに成るでしょうが頭寒足熱を考えると天井暖房と言う発想には成り難いようです。
 逆に床冷暖房についてガイア冷暖房システムが示されていますがテーテンス方が湿度の検討が深く実績があるので幾分良いように思えます。

テーテンス事務所(冷暖房設備の設計管理事務)
テーテンス 天井放射冷暖房
 冷房では除湿気の使用により結露を防ぎ、除湿による冷え過ぎを防止。
 暖房では輻射暖房であれば面積を有効に使える天井の方が有利、床も間接的に暖められるなど天井暖房も可能。

地殻の熱的機能利用技術の研究 戸建て住宅の冷暖房の検討  ガイア冷暖房システムの基本設計
 天井冷房の検討があるが施工費用と結露の関係で補助的な床冷房が適当としている。

清水建設 熱・換気回路網モデル




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